「子どもの歯が茶色い」これってむし歯?
2019年3月15日
「子どもの歯に茶色い部分があります。歯ブラシで磨いても落ちません。これってもしかしてむし歯でしょうか?」
このような保護者の方の相談を、歯科ではよく耳にします。毎日仕上げみがきをしている保護者であれば、歯の色の変化は割と発見しやすいのかもしれません。
そこで今回は、子どもの歯が茶色になった際に考えられる原因についてご紹介していきたいと思います。
ただしあくまでも目安ですので、歯に異常がみられる場合は早めに歯科医師の診断を受けるようにしてください。
■茶渋などの着色汚れ
子どもの歯が茶色くなる原因で多いのは、お茶などを飲んだ時に付着する着色汚れです。日常的に緑茶や麦茶を飲んでいる子どもによく見られ、前歯の表面に茶色いシミのようなものが付着します。
着色汚れはそれ自体が歯に悪い影響を及ぼすことはありませんが、前歯が茶色っぽく見えるため見栄えを気にする保護者の方も多いようです。ただ一度歯に付着した着色汚れは、歯ブラシで磨いてもなかなか落ちません。
子どもの歯はとてもデリケートですので、汚れが気になるからといってゴシゴシ歯ブラシを当てるようなことは控えましょう。もし汚れをきれいに落としたい場合は、歯科医院でおこなうクリーニングがおすすめです。
■虫歯
次に歯が茶色い場合に考えられるのは「むし歯」です。むし歯で茶色くなった歯は歯質が柔らかくなっていることが多く、すでに穴が空いてしまっているケースもよく見られます。初期のむし歯であればフッ素を塗布などして様子を見ますが、穴があいてしまうほど進んでしまった場合は治療が必要です。
むし歯で注意しておきたいのは、歯が「茶色」になるより前に、「白濁」の状態が見られるということです。むし歯というと「茶色」「黒色」というイメージがありますが、初期のむし歯は歯の表面が白っぽくなるのが特徴です。この段階であれば歯を削らずにむし歯を治せる場合もあるので、普段から歯の色の変化には十分注意しておきましょう。
■エナメル質形成不全
歯が茶色になるもう1つの原因に「エナメル質形成不全」があります。エナメル質形成不全とは表面にあるはずのエナメル質がうまく作られないことで、歯の一部だけが形成不全であったり、歯全体が形成不全であったりするケースがあります。
エナメル質は歯の構造の中で最も硬い組織なので、そのエナメル質で覆われていない部位はむし歯になるリスクが非常に高くなります。エナメル質形成不全と診断された歯は、これまで以上にむし歯の予防とフッ素による歯質の強化に努めることが重要です。
医院名 | スズカンデンタルオフィス |
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